こんにちは。居宅介護支援事業所ジィトップです。

当事業所のある愛知県では3月1日に緊急事態宣言が解除されました。
とはいえ、まだまだ新型コロナウイルスとの戦いが続いています。

先日、『新型コロナウイルス感染症の基礎を学びなおす』
という研修にオンラインで参加させていただきました。

講師は愛知県立大学・看護学部で
ウイルス学、感染制御学、保育園・幼稚園危機管理学を専門としていらっしゃる
清水 宣明 教授(医学博士)です。

夕方のニュース等でもコロナについて解説しておられ、
とても分かりやすい内容でしたので、少し紹介したいと思います。

★新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はSARSの一種。
「いきなり対策」ではなく正しい知識を持ち自分とのかかわりを維持できる。対策は意識論ではない。
仕組み(システム)、戦術 対策は科学(ロジック)である。不安、恐怖、危機感は必要ない。

つまり正しい知識を持ったうえで対策していかないと意味がない、
そして必要以上に恐れることはないという事ですね。

★感染するしくみ 全ての呼吸器感染症は空気感染・飛沫感染、両方の可能性。
新型コロナウイルスで重要視することはエアロゾル(空気)感染。咳、くしゃみ、会話に沿ってエアロゾルが出る。
飛沫は重いので下に落ちるがエアロゾルは軽いので空中に浮く
→空気中を飛ぶ間に水分が蒸発=エアロゾル化(ウイルスの排出量多い、ウイルス乾燥強い、ウイルス感染力強い)

★今までの感染者の発生状況…大型クルーズ船、バス、タクシー、屋形船、ライブハウス、スポーツジム、展示会、家族
これらのほとんどすべてが閉鎖空間なのです。ですからコロナ飛沫、エアロゾル対策が重要となってきます。
(エアロゾルを)
溜めるな!濃くするな!拡散させて薄めろ!部屋から追い出せ!

換気せよ!優先順位は「手洗い、ディスタンス、換気」ではなく
「換気、ディスタンス、手洗い」なのです。

換気が難しい部屋は送風機なども有効的だそうです。
そして湿度を50%以上に保つことも有効です。

エアロゾルはマスクの効果は限定的で換気などで希釈・拡散させるしかないのです。

対策の目的は「安心と自信」
必要なのは考えなしの恐怖ではなく
すべきことがわかる自信
恐怖ではなく懸念

これはコロナウイルス感染予防対策だけでなく危機管理全般に言えることですね。

現代は情報過多な時代です。何が正しいことなのか精査することがとても難しいですが、
コロナ=怖いという感情をちょっとだけ横に置いておき、まずは冷静に
コロナの特性を知り正しく恐れることで収束の道が開けてくるのかもしれませんね。

あと一息(と思いたい)です。頑張りましょう。